設備の紹介&ニワトリ10日胚の解剖&細胞播種

昨日(4月20日(金))の実験の様子をお伝えします。

 

【目的】

ニワトリの胚から取り出した細胞が培養できるか、とりあえずチェックする。

 

【手順】

ニワトリの有精卵4個を自宅で10日間温めていました。

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使用した有精卵はAmazonでポチった以下のものを使用しました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00P4P3VP2/ref=oh_aui_detailpage_o01_s00?ie=UTF8&psc=1

卵を温めるのにもちいた孵化器は以下のものを購入・使用しています。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B06XKQSG7X/ref=oh_aui_detailpage_o07_s00?ie=UTF8&psc=1

 

10日間温めていた間は一日2~3回、約6時間おきに卵をひっくり返す作業(転卵)を行いました。(実際には、日中不在のため、9時間ほど空いてしまった時もありました。)

 

昨日は夕方、温めた卵4つを新聞紙で包んで、大事にMTRL KYOTOの実験スペースまで運びました。

 

…実験スペースの紹介がまだでした。

実験スペースは、京都にあるMTRL KYOTOさんの2階に私どもが作成した実験スペースを使用しています。

MTRL KYOTOの情報はこちら

mtrl.com

実際の実験スペースはこちら

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…「あれは何だ⁉」と聞きたくなるものがたくさんあると思いますが、設備の詳細はまた後日お伝えします。

 

さて、実験スペースに運び込んだ4つの卵ですが、いずれも70%エタノールで表面を除菌したのち、クリーンベンチ内の無菌環境でシャーレに割卵しました。以下はそのうちの2つの様子です。


割卵してみた所、4つのうち3つは大きさ1cmほどの胚が確認できましたが、1つは確認できませんでした。確認できなかった1つの卵については、孵化器の温風排出口の比較的近くにあったためであったからではないかと考えられます。以下はみられた胚の1つです。


先にインキュベーター内で37℃に温めておいたPBS(緩衝液)を5cmシャーレに加えて、その中に胚を移しました。胚を先の鋭利なピンセットで割けるだけ割いて、得た組織片を200µlのコラゲナーゼ溶液が入った1.5mlチューブの中に移しました。チューブをデコピン×30回して組織片を細かくしたのち、37℃のインキュベーター内に約5分間放置しました。

(※使用しているインキュベーターは以下のものです。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%B3-As-One-1-3173-01-%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/B00O8CGYZG/ref=sr_1_3?s=food-beverage&ie=UTF8&qid=1524281293&sr=8-3&keywords=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC

 

5分後、チューブから100µlを取り出し5cmシャーレに移し、その上に5mlの培養液(DMEM+10%FBS)を加えて、上下左右にゆすって細胞を均一に拡散しました。

 

同じような操作をあと5回行うことで、100µl細胞懸濁液+5ml培養液の入った5mlシャーレをあと5枚作成しました。これらを蒸留水+CO2カルチャーパルの入った容器に入れて、インキュベーター内に入れました。

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4月23日(月)に細胞をチェックします。